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関西人は話に落ちを求めるとよく言われます。土佐の人もその例に漏れず、一つの話をするのにも、相手を笑わせないと気が済まないようなところがあります。集落の人が顔を合わせて、二言三言交わす会話の8割はこの類のものです。
道路の看板の話を書いていて思いだしたのですが、かつて四万十沿いと旅していた頃に、面白い看板、注意書きをよく見かけました。その中から二つばかり紹介します。
一つ目は高知市内でのことです。町なかの十字路の一角に
ここにファミレスがあったらいいのに
とだけ書かれた小さな看板がありました。なんの看板だろう?不思議に思って、とうとう分からず終いでしたが、次の年に同じ場所を通って疑問は氷解しました。そこにファミレスが建っていたのです。なるほどなぁと感心すると同時に、己の鈍さを思い知りました。上手い宣伝ですな。
もう一つは、四万十町にある浦越休憩所の、谷水を汲んで飲むコップに書かれていたものです。そのコップにはただ一言
ここが好き。
と書いてありました。この意味はすぐ分かりましたが、中には残念ながら分からなかった人もいたらしく、翌年行った時には前年と違うコップに
ここが好き。持って行かないでね。
と書いてありました。鎖で繋いでおいたり、「みんなのコップです。持って行かないでください!」と書いたりするより、ずっといいと思いませんか。
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